2023.09.29
活動報告第8回「IUJむすびばカレッジ」を開催しました
9月16日(土)に第8回「IUJむすびばカレッジ」を開催しました。『魚沼圏域の取り組みで日本そして世界に貢献するには-AKBとBTSの戦略から考えるソーシャルビジネス-』と題し、国際大学国際経営学研究科の舟橋 學准教授が登壇しました。
今回は、今年の8月26日(土)に開催した国際大学スーパーグローバル大学創成支援事業シンポジウム「南魚沼から世界を変える-想い・知恵・繋がりによるグローバル事業創発-」を別角度から掘り下げ、AKB・BTSのグローバル戦略を参考に、南魚沼市のリソースを活用したソーシャルビジネスと、それを通じた日本そして世界への貢献について経営学の視点から解説しました。
日本と韓国の音楽市場規模の違いを背景に、「会いにいけるアイドル」というコンセプトを基に市場の情報を直接取り込んで日々改善を繰り返し、フォーマット化してグローバル展開を進めているAKB。一方、ニーズのある最適な層に対して効果的なプロモーションを行い、ストーリー発信による共感を醸成するブランディングでいきなり外国市場を狙うBTS。この両者のグローバル戦略の相違を解き明かしたうえで、南魚沼におけるソーシャルビジネスの展開の可能性について参加者と活発な議論が行われました。
Q&Aセッションでは、「魚沼圏域の循環経済としてどのようなことが考えられるか」、「国際大学と地域が一緒になって何か社会に貢献できる取り組みはあるか」など多くの質問が挙がり、参加者のみなさんがこの地域の特色を活かした新たな取り組みやビジネスに対して高い関心や期待をもっていることが窺い知れました。舟橋准教授は「こんなことができたら良いなというニーズや情報をぜひ国際大学に提供していただきたい。それらのニーズと大学のリソースとを組み合わせることで、何か新しいものが生み出され、それによって魚沼圏域から世界に貢献することができるかもしれない。」というメッセージで講演を締めくくりました。
今後も市民のみなさんとの対話の機会を通じて、国際大学の教育・研究活動が地域の課題解決やイノベーションに結びつき、新たな価値や社会に大きな変化をもたらすような活動を積極的に推進していきたいと思います。
今回のむすびばカレッジにおいて何かの学びや「結び」の場と感じていただけましたら幸いです。
「IUJむすびばカレッジ」とは...
国際大学の教員が自身の研究・教育分野の視点からみなさまの生活に身近なトピックについてお話をします。対話を通じて市民のみなさんに国際大学のことをもっと知っていただくための交流の場となることを目指しております。
2023年1月より毎月第3土曜日(8月・12月を除く)に南魚沼市事業創発拠点MUSUBI-BAにて開催しています。参加費用は無料、事前登録制です。詳しくは専用ウェブサイトをご覧ください。
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国際大学
スーパーグローバル大学推進・地域連携室
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