第15回「IUJむすびばカレッジ」を開催しました

2024.11.14

活動報告

第15回「IUJむすびばカレッジ」を開催しました

5月18日(土)に、「IUJむすびばカレッジ」を開催しました。今回の講演は、山口真一准教授(国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(GLOCOM))が「蔓延するフェイク情報の実態と私たちができる対策」をテーマにお話ししました。

近年メディアで大変注目されている、フェイクニュースや生成AIについて実例をご紹介し、フェイク情報が真実の6倍という速さで拡散されてしまうこと、多くの人がフェイク情報を信じてしまう実態について研究成果のデータを元に解説しました。「with2.0フェイク時代」と表し、真実かどうかを見分けることが非常に難しいほど技術が発達している時代に、わたしたちが気を付けなければならないことは、「自分も騙される」ということを念頭に情報に対する判断能力を付けるという点でした。

参加者からの質疑応答では、「子供たちには信じてほしい、安心して良いと言いたい。大人として「疑え」ではなく、「信じましょう」とメッセージを発信するために何かできることはありますか。」という質問に対し、「信じていても豊かに生活できる社会を大人が築くしかない。そのためには、フェイク情報に対する強力な対抗技術を開発し、生成AIによるフェイク情報を撲滅させる。人間が作った情報か、AIが作った情報かを判別できるような解決策の導入を図っていく必要がある。」と回答しました。

当日は、上越新幹線遅延の影響で講演者が会場に来ることができず、急遽オンラインでの開催となりましたが、参加者からの積極的な問いかけから生まれるコミュニケーションが印象的でした。今後も、「IUJむすびばカレッジ」を通じて、地域とのさらなる連携強化や様々な話題の提供を目指し、より一層地域に溶け込んでけるよう取り組んでまいります。

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「IUJむすびばカレッジ」とは...

国際大学の教員が自身の研究・教育分野の視点から地域のみなさまの生活に身近なトピックを取り上げ講話いたします。

対話を通じて市民のみなさまに国際大学の教員や学生、研究分野等についてさらに知っていただくための交流の場を創出することを企図しています。

相互の交流の機会を通して、国際理解や「内なる国際化」にも繋げていけることを期待しています。

☑ 毎月第3土曜日 (8月、12月をのぞく)
☑ 会場は南魚沼市事業創発拠点 MUSUBI-BA
☑ 参加費無料
☑ 事前登録制

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国際大学
むすびばカレッジ事務局

Eメール:sgu@iuj.ac.jp
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